2013-08-21

『光よ』

意識を高く持って暮らしたり、
スピリチュアルな事に関心を抱きながら(ブームとしてではなく)過ごしていると、
 
やはり行きつく所、戻る所は
『光』、そして『愛』であるに他ならないと感じる。

 
様々な文献や言い伝えにもそれは随所表れているけれども
私自身の体験の中で、実際にそれを感じ、深く心に刻み込まれたのは
通っていた高校での毎日のおかげかもしれない。

 
キリスト教を基とするその高校では
毎日礼拝があり、賛美歌を歌い、
勿論聖書の授業などもあるけれど、
『聖書』自体よりも『キリスト教』という一つの宗教よりも、
ただただ、先生たちの、愛に溢れた教えが私の心を動かしていったのだと思う。
 
(実際私はキリスト教徒ではないし、他の何か特定の宗教を崇めてもいない。
色々な宗教を学んではみたけれど、それらはただ各一つの『道』であり、
辿り着く所は、全て同じ場所であると感じている。)
 
 
この高校生活の終わりに、
何とも美しく、何とも神聖で、
聖堂の空気がいつもにも増して高尚なものになる儀式がある。

 
それは、いわゆる『卒業式』。
けれども普通の『卒業式』とは明らかに異なるものと言っても過言ではない。
 

 
学燈ゆずりと言って、
卒業生一人一人に一本の蝋燭が渡され、
一つの学燈、ランターンの灯を、各自胸の前に抱えた蝋燭に移されてゆく。

 
在校生の時、
ホールの上の席で卒業生を見送りながらその様子を目にし、
ものすごい勢いで全身に鳥肌が立ったのを覚えている。
 
 
 ランターンから移し渡された灯が、
ひとつひとつの蝋燭に灯されるとともに
まるでアートのようにホール全体にポツ、ポツと灯の点が生まれ、
繋がり、それが広がってゆく。

 
流れるように広まる灯、光。

元は小さなひとつの光だったものが、
皆が繋がってそれを灯し続けてゆくことにより
全体がキラキラと輝き出してホール中が蝋燭の灯で煌めくのだ。
 
 
それまさに、ほんの小さな灯でも、
それを繋いでゆくとこによって世の中全体に広まり、
世の中全体が煌めいてゆく。光をもたらすことができる。
という事の象徴。

 
これこそ、一貫して愛と光の重要さを教え続けてくれた
この学校の存在意味なのだとも思う。
 
 
 
 
そして卒業生が退場する時は、
各自蝋燭の火を胸の前に握りながらゆっくりと歩いてゆく。
左右両側の席から、
中央の通路に吸い込まれるように流れてゆく動き。
 
それに伴って蝋燭の灯も緩やかに煌めきながら、動き、流れる。
 
 
あの素晴らしく、美しい、神聖で厳かな光景は、
今でも脳裏に焼き付いて離れない。
 
 
そして自分が卒業生になった時に渡された蝋燭とその灯。
私たちは皆、光である事。
この光を常に輝かせ、そして世の中を明るく灯してゆくこと。

 
思春期の心を、
あれほど深く振るわせ、
あれほど本質に感動を覚えさせてくれたこの行事は、
きっと私の人生の終わりまで
同じように全身全霊を包み込み、意識を高め続けてくれる事と思う。
 
 
 
その際に斉唱する歌、『光よ』。
最近ふと、それを口ずさみたくて
しかし歌詞のすべてが思い出せなくて検索をしてみた。

素晴らしきインターネットの恩恵!
 
讃美歌でもなく、既製の歌でもない。
これは、この女学園の創立者、河合道先生が翻訳された
ひとつの『詩』であったとか。

 
私は、今でもこの歌を口ずさむと涙が出てきてしまう。
全身に鳥肌が立つような恍惚感を覚えながら。

 
 
1番
 
ひかりよ

やみをさらせ

まひるのうちに

すませたまえ

 

2番

まことよ

わがめをあけ

きよきみちを

しめしたまえ
 
 
 
3番

さかえよ

ながよろこび

しずがみにも

うつしたまえ
 
 
 
4番

いのちよ

よをきよめて

ながものとぞ

なさせたまえ
 
 
 
5番

ああ愛よ

わが身をすて

とものために

いかしたまえ

 
 
 
 
 
 
この歌に刻まれているように、
 
光として、闇を明るくしてゆきたい。
洞察の眼をもって真実を見つけ出し、
聖なる道を進んでゆきたい。
 
 
そして『エゴ』を愛で超越させ、
周りの人に愛を配り、世の中が愛と光で包まれるように
私の小さな力でも、貢献をしてゆきたい。
 
こんな思いが生まれてくる。
 
 
『ライトワーカー』という言葉を聞いて
私の存在全て、
全身全霊が目覚めるような感覚になる瞬間と同様、
 
この歌は常に、私の高次元性を目覚めさてくれる歌のようである。
 
 
変動の時代、変動の世の中、
これは、地球が目覚め、
そこに住む私たちが目覚めてゆく必然のプロセス。
宇宙全体の計画に従っているプロセス。
 
私たちは、本質に、超意識に繋がりながら、
この肉体を持ったままで、
地に足を付け、グラウンディングしながらも、
『光』と『愛』に戻る素晴らしさを体験してゆく時代に生きている。
 
 
皆がニコニコ、
幸せでありますように♡
 


※『思想』『スピリチュアル』のカテゴリーの
”独り言”的な記事は、
普段の生活の中で”エゴ”に振り回されないよう、
常に心の声を覚えていられるようにと、
自分の為に書いています。

一方で、こういった感覚をシェアできる方々に
読んで頂けたら嬉しいな、とも思っています☆

 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿